歴史（誕生の秘密）

無添加住宅誕生の歩み

『無添加住宅』の開発者秋田憲司

1959年秋　兵庫県西宮市鳴尾で誕生。
母子ともに命の危険にさらされ、鉗子で無理やり母体から引っ張り出されたため、頭の左側が少し伸びて生まれる。その後頭の形は元に戻るが、脳の左側に障害が残ってしまう。
子どもの頃は左顔面の引きつりや「字・文章が読めない」「字・文章が書けない」と言った失語症に悩まされるが、人並み外れた記憶力を持つサヴァン症候群でもあったため、画力において非常に優れていた。学校生活に馴染めないストレスから吃音症になり、療養のため夏休みは自然あふれる淡路島の叔父の家で過ごし、存分に大自然を体感する。

原点は植物研究

様々な植物や生物に興味を持つようになり、研究に夢中になる。自作で研究道具を作り、大学時代は新種のランを求めて、スリランカ・インド・アメリカ・ガテマラを何度も旅し、現地の人と触れ合いながら英語・スペイン語を習得する。
卒業後は住宅メーカーに営業として就職。漢字が書けないので、家の絵を描いて営業したところ、わかりやすいと評判になり優秀な成績を収める。私生活では植物への情熱は一貫として変わる事なく、植物を採取しては研究を続けていた。

『無添加住宅』誕生へ。

憲司27才の時、父が体を壊し実家の工務店を引き継ぐ。
88年秋田ハウジング株式会社を設立。バブル景気で右肩上がりの業績を収めていたが、33才の時バブルがはじけて莫大な借金を背負う事になる。しかしそこであきらめず再起をかけて得意の画力を生かしデザインで勝負し、設計士ベスト100に入りTVや雑誌に取り上げられるようになる。
そんな折、シックハウス症候群で苦しんでいるのお客様と出会う。小児科医とその奥様が安心して住めるよう、子供のころから培ってきた植物・生物の知識を存分に生かし、試行錯誤しながら研究を重ね、ついにシックハウス症候群の原因となる有害な化学物質を使わない『無添加住宅』を開発する。
どんなハウスメーカーにも出来なかった、100％無添加の家を作る事に成功した。
また、天然素材をできるだけ安価に提供できるよう、自ら海外に行き交渉し、商社を通さず、安心・安価の購入ルートを開拓。結果、大手住宅メーカー並みの価格で家を提供できるようになった。
「自然と共存する家」を基本に、誰もが健康に暮らせる住まいづくりを実践している。