マイホームの購入の際に必要になる金額は数百万、数千万と大きな金額になるのが一般的。
マイホームを手に入れるときは、よほどの資産家でもない限り、住宅ローンを組むことに
なります。毎月決まった額を返済していくわけですが、額が多すぎると日々の生活に支障が
出ますし、少ないと返済期間が長くなってしまいます。ベストな返済額はどうやって決め
たらよいでしょうか。
●自己資金の目安
住宅ローンを組む際にはライフプランを立てて、返済までの試算を行います。
マイホーム購入には住宅ローン以外にも、いろいろと経費が必要となりますので、
無理のない返済額を割りだすことは、とても重要なのです。
まず最初に考えたいのは「自己資金」。
これはいわゆる頭金と、それに付随する諸経費になります。たいていは住宅販売価格の
20%以上の頭金と、購入に際して必要となる諸経費を合算して、その物件の全体価格の
25%~30%程度の自己資金を用意するのが好ましいとされています。
金融機関の審査で認めらる住宅ローンの貸付額の上限は、年収の7倍程度と言うのが
一般的です。
●返済比率の目安
月々の住宅ローンの返済額はどの程度が望ましいのか。一般的に考えられている返済比率の
目安は、年収に対して25%以内に抑えるというものです。
例えば世帯収入が400万円ならば、年間の返済額は100万円以内。これは、ボーナス月の
加算を考えなければ、月額で8万3千円くらいになります。まずはご自身の年収から計算して
みましょう。
しかし実際にはこの年収でこの返済額だと生活はすこしキツくなるともいわれています。
なぜなら社会保険料や消費増税など、必要な出費があるからです。
ゆとりある生活を送る場合、月々の返済額は20%程度ということになります。
ちなみに住宅金融支援機構の「フラット35」という住宅ローンでは、年収400万円未満
なら30%以下、年収400万円以上なら35%以下という年収に占める年間合計返済額の割合
●現在支払っている家賃から考えるのは?
住宅購入前は賃貸住宅で生活していたという世帯が多いかもしれません。
住宅ローンの月々の返済額も今支払っている家賃程度なら大丈夫だろうと考えがちです。
しかし、これは少し危険な考え方なのです。
賃貸物件に比べ、マイホームには固定資産税や都市計画税、建物の火災保険や地震保険
などの費用が必要になります。
また水道光熱費なども賃貸と比べ、上がる可能性もあるので考慮したいところです。